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ukikusa / 浮草 - shing02 lyrics

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ほんのちょっかいのつもりが、とんだお節介
ふとした仕草、見せた恥じらいに
ついぐらついた、まるで乳歯
その痕は刻まれる永久に

就寝前、天井眺めればちらつく顔
如何せん気が散ってイラつく竿を
戸板に突っ掛けた訳は
建てつけが半端、出入りする伱間風
何故命を運任せ、手透きこそものの上手なれ
慣れよ習うより取る逆手
脇役が主役に成り上がるやがて
切っ掛けは浜まで出た昼下がり
流れ着いた虚船の噂を小耳に挟み
俄かに出来た野次馬の人だかりからは
ちょっと離れた入江に迂回
付いてきたのは野良猫くらい
すると左手からはぐれ雲のような
ぬらぬら光る樽がゆらゆら
果たして藻なのか海月なのか
その中から朧げな人影
なんと現れた絶世の美女
瞼の裏、焼きついた面影

頬をつねっても正気、計っても定規
逆立ちしても逸する常軌
匿ってみても世間は攘夷
つまりこの女を守るのは今日日
何時何時見つかるか分からない
これも運命の悪戯、揶揄い
ならばどんな助けも厭わない
髪の毛が絹より柔らかい
何しろ名を聞いても答えず
そもそも言葉さえ通じず
数日過ぎた頃、急に語り出した
その声は直に頭に響いた
「私を守ってくれてありがとう
この土地に来てからと言うもの
作法ひとつ分からず居たけれど
そなたのおかげで助かったわ
ただ私達の時も川、宵に焦がれても弾ける泡
私にとっては贅の沢、この暮らしとて首に縄」

それから一月だか一年だったかも
覚えていないある小雨の日
貴女はすくっと立ち上がり
勝手口から出て行ったきり
音沙汰無くまた落ち葉が散った
雪が積もっては溶けて澄み切った
春には誰も信じてはくれまい
だが頸には跡の紅
嫋やかに触れ合い確かめ合い
居たたまれなくなったら躊躇い
もしかしたら、傷の舐め合い
毛並みを繕うじゃれ合い

要はただ単に誰かに愛されたい
衣を裸になって撫でられたい
大人になったらダダこねられない
ダメと言われてもその分やりたい
子供の頃、飢えてたもの食べたい
体の中にたらふくしまいたい
満たされても虚しくなる大体
浮草の人生は儚い

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