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lirik lagu 遠雷と君 (thunder) – asunojokei

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「こんにちは」
「こんにちは」
「はじめましてかな」
「はじめましてだね」
帰り道を見失った僕らだから手を引き合ってゆく
ゆっくりと丁寧に硬い穂先で石畳を鳴らして

ある日この身には過ぎた眩しさがなだれ落ち
五つに切り分けられたギフトの一つを取り除いた
誰もが身を屈め
赤子のようになっている
やっと掴んだ手は自分のそれと同じくらい
おとなの人じゃなくてよかった
似たもの同士で歩いてゆこう
グラスのふちに指を這わせて注ぐとき
零れた水の冷たさにうろたえると「へたくそ」と君は笑った
素直でいられるのは
自由が取り除かれ
一呼吸置いて話せるから?
それともただ世界が壊れたから?

耳で触れ
鼻で味わい
舌で聴く
そして肌でこの町の混迷を

いつか足元から浮き上がった視点が教えてくれる
移ろいの君のその掌の体温の

やがてこの関係は終わると思う
日常は慣れという形でやってくる
想像したら少し顔が赤らむ
願わくば君よ
その時は遠雷に
去りゆくことで姿を見せるその眩しさに
目を奪われたまま別れよう
面と向き合い自己紹介することもなく
でもどちらかが望んだとしたら

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