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lirik lagu そして無に帰す (soshite mu ni kisu) – 五人一首 (gonin-ish)

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[五人一首「そして無に帰す」歌詞]

無常の暗がりに 落ちてゆく
夜ごと匂いし 死肉が跳どる

蠢く黒い影 夜陰に紛れ
草を掻き分け 跋扈 跋扈 跋扈

「起き上がり」人はそれを鬼と呼ぶ

窓辺から漏れる明かりに 鬼が群がる

嘘臭い虚言が真実になる
怖いものの正体は 墓から甦る忌々しい鬼

それでも愚かな人間等は 目を閉じ耳を蓋う
鬼が来る
誰もが暗闇と孤独の中 夜を凌ぐ
鬼が来る

何時しか遠目に見る葬列にも慣れ
長々と続く読経の聲が絶えるまで
己とは無縁でありますようにと 手を合わせる
何かがおかしいと誰もが齟齬に気づいている
乾ききつた風が 蟲の聲と夕暮れを運んでくる
抑々 人は如何して夜道が怖いのだろう
背中を伝う汗に愕き振り返る
人は暗がりを恐れる
夜明けが待ち遠しい

庭先で聞こえる微かな物音に 目が覺める
窓硝子に映る露出しの暗夜は陰鬱で
恐る恐る開いた窓から
艶の無い闇と 饐えた匂いが流れ込む
…此処に居る…

冷たい指先が己の頸を這う
怯えた微笑が人懐しい
鬼となる
迎えた朝は気怠さと疲れに塗れていた
厭夢の続きが生々しい
鬼となる 嗚呼

深く昏く 貪欲にも荒々しく死は背後に忍び寄る
憤怒と狼狽
浅ましく醜い鬼は 心を照らす鏡となり 甦る
夜の闇さえ暗く美しい
…己に巣喰う虚無に還る

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