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lirik lagu 人媒花 (jinbaika) – 五人一首 (gonin-ish)

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[五人一首「人媒花」歌詞]

闇夜に咲く花
首無しの花
心此処に在らず
うつらうつら

涼しき眼虚空を転ぶ
物言はぬ傀儡なり
脈脈と続く
夕の老いと朝の生

樹立も無い地も無い
右も左も岩ばかり
乏窮無窮民の希求
月一奇跡の参拝
騙し貢がせ
手に入れし
右と左の観音菩薩
此岸彼岸疑似他界
欺瞞傲慢
虚構ばかり
慾塵無尽
惡しき浄土
阿鼻叫喚
阿鼻叫喚
誰にも知られず
哀れ屍と化して
名も無い儘子を生す

閑寂と躯内に潜み
生に浮遊死に流転
人は稀有の物として
老いを崇める

「吸ふてごらん」父が言ふ
甘く強く愛ほしい

昨日のことすら覺えておらず

此処にゐるは
すでに人にあらず

焔羅 焔羅
憤怒の形相
焔羅 焔羅
振り翳された鍬

「いい香りだらう」
血に塗られた父が言ふ
菩薩は此処に在らず
誰からも遠ざかり
哀れ孤獨となりて
赤黒く染まった
人媒花を吸ふ

慟いても広大無辺
漂ふ朝は常久なり
累累群れをなし
押し寄せる昨日に啼泣
無始曠却よりこのかた
生死に輪廻
「むかうなら生きていける…
むかうなら」

咲いては乱れ散る
花のやふに
名も無い儘土を這う

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